喜んでもらえるエンジニアリングをして楽しい人生を送ろうよという会社

SESの多重請負構造やエンジニアの過酷な労働環境を解消したいという想いで起業した株式会社シスナビ。藤田社長に起業時の想いや大切にしている価値観、どんな人が活躍できる会社なのかをインタビューしました。

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SES業界の不条理をなんとかしたいと思い起業

-シスナビを起業した理由を教えてください

これまでの僕自身の歩みを一応説明するとエンジニアとして2年、その後リーマンショックのタイミングでSES営業に転身し7年、その後2016年に独立し株式会社シスナビを立ち上げました。なぜ会社員を辞めて独立したかというと、SES業界の問題点を解決するためには自分で新たに事業をやった方がいいのではないかと思ったのが一番の理由です。

具体的には業界の多重請負構造を解消したいというのが一つ。僕が会社員として働いていた頃は、間に何社も入ることでお客さんとコミュニケーションが取りづらくなり、結果的にトラブルが多発して、良いシステム開発のご支援ができないケースが非常に多かったです。

さらに、高い金額でお客様に見積もりを出して受注できても、出来上がるシステム自体があまり使えないものだったというケースを他社から多く見聞きした事もあり、そういった不条理を解決したいという想いを土台にして起業を決心しました。

また、僕が営業をしていた頃は、エンジニアの残業が非常に多かったり内容に見合わない給与に不満を抱く方が多かったので、エンジニアの働き方を良い方向に持っていきたいというのも大きなテーマでした。

エンドユーザーとの直接取引と月の残業平均15時間以下を実現

-設立7年目に入り、当初の理想は実現できていますか

多重請負構造に関しては昔に比べて改善したと感じています。シスナビでは極力エンドユーザーと直接取引で案件を獲得する方向でやってきました。

当初はSESをやる会社として始まりましたが、現在はSESと受託開発の二本柱です。特に受託開発に関しては中小企業のエンドユーザーさんとの直接お取引が比較的多く、新規案件はありがたいことにご紹介で獲得できています。

SESに関しても元請からの受注(一部エンドユーザーもあります)が中心なので孫請、ひ孫請のような案件はほぼ回避できている状況です。

社員の働き方に関しても月の残業平均が15時間以下というところまで来たり、人事評価制度運用も開始して給与面で一気に月額数万昇給させる事も可能となったり、エンジニアが働きやすい労働環境のベースは少しずつですができつつあるかなと思います。

-シスナビはお客様からどんなところを評価されているのでしょう

会社としては「誠実に紳士的な対応をしてくれる」ということを評価していただくことはあります。現場でもお客様とコミュニケーションを優しく取れたり、求めているものを汲み取り開発を自走して進められるようなエンジニアがニーズとして高いですね。

現場で求められるのは技術力と人間力のバランス。技術力だけ持っていてもコミュニケーションですごくロスするようだとなかなかうまくいかないと感じています。

シンプルに「いい仕事をしてうまい酒飲もうぜ」

-藤田さんが大切にしている価値観を教えてください

まず何事に対しても「感情的にならない」のはすごく大切にしています。僕も会社員時代散々経験してきましたが、嫌なことを感情的にやられると物凄く嫌な気持ちになりますよね。めちゃくちゃ罵倒されたり、みんなが見ている前で感情的に怒られたりとか。

もちろん指摘しないといけないこともあると思いますが、自分自身でコントロールして冷静になるように、あらゆるルーティンを取り入れながら日々向き合ってます(笑)そもそも相手を嫌な気分にさせては解決につながりづらくなるというのもありますし、僕自身が冷静にならないと解決策が考えられないですからね。

だから、自分がプライベートでリラックスできる時間を確保することは外せません。多分その時間がなくなったら人格崩壊します(笑)

プライベートではギターを弾いたり、釣りによくいきます。ムカつくことがあったときは筋トレやジョギング、あとはやっぱりお酒とサウナとお風呂(笑)

結局のところ僕の根本の欲求ってシンプルで「いい仕事をしてうまい酒飲もうぜ」という割と言われやすい部分なんです。でも、それってやっぱり楽しいじゃないですか。

楽しいことをして笑って過ごしたいし、社員同士も冗談言って笑い合うのが幸せな職場だと思うので、そういう環境にしていかないといけないですよね。そして、ストレスやフラストレーションの解消は仕事上だけではなくプライベートでも行っていきましょうよと。だから社員のプライベートの充実もテーマとしてあります。

日々誠実に楽しく生きよう

-楽しいというのはキーワードになりますか

そうですね。僕も社員も楽しい人生であってほしいし、笑って過ごしてほしいと常々思っています。もちろんお金を稼ぐことも重要なんですが、そこだけにフォーカスしても楽しくないしいい仕事にならない。

僕の過去の話でいえば、歩合制でゴリゴリのSES営業会社にもいたことがあるんです。お金はやっぱり稼げるけど、毎月のノルマに日々追われて未来がドンドン不安になっていって。「何のために仕事やってんだろう」みたいな毎日でした。目先のお金に囚われたせいで、下手な提案をしてトラブルになったこともすごくあり、仕事の本質を見失っていい仕事ができていなかったんです。

結局お金は稼げてもこの働き方を永続することは僕には無理だと悟りました。「時間はかかるかもしれないけどまっとうなやり方で商売をした方がいい」という想いがシスナビの起業にも大きくつながっていきます。

だから、楽しいというのも大切ですし「誠実であれ」というのも体現していきたいですね。いいものを提供するためにはやはり誠実でないといけないですし、いいものを提供できればお金は絶対ついてくるので、結果楽しくなりさらに会社の成長につながります。

着実に緩やかに成長できる空気感がある会社

-社員のスキルレベルはどんな人が多いですか

入社の時点ではちょっとプログラミングをかじったことありますとか、大学で情報工学を専攻したり専門学校でプログラミングを学んだけど実務は経験ないとか、比較的エンジニアとしてのキャリアが浅い人が多いですね。

皆さんに共通しているのは開発やプログラミングをしたい欲求があることです。「ものづくりに興味があって営業からキャリアチェンジ」みたいな人もいます。まずは技術力をつけたいという想いが先行している人が多いです。

その想いに応えられるように、社内でも資格取得や書籍購入の際に使える費用補助制度を設けており、必要に応じて外部研修の受講もさせています。あとは現場のOJTを通して少しずつ新しい領域に挑戦してもらう。実務未経験の方でもまずは簡単なコーディングやテストから始めてもらい、2~3年後には開発案件にアサインできるようになったり、着実に緩やかに成長できる空気感がある会社です。人によっては1年目から開発作業に入っている方もいますので、適性を見た上で都度判断してますね。

人に喜んでもらえる仕事をしたいという思いがある人と働きたい

-どんな人と一緒に働きたいですか

最終的には人柄かなと思っています。僕たちの仕事は確かにものづくりなんですが、それ自体が目的ではない。ITを使って業務を効率化したいとか、効率化できて本来やるべき業務にお客様が注力でき最終的に売上貢献に繋がったとか、そういったお客様の願いを叶えることが一番の目的です。だから、願いが叶ったお客様の喜ぶ姿を想像して仕事をできる人、人に喜んでもらえる仕事をしたいという想いがある人と働きたいですね。

もちろん技術力や開発自体への熱意も大切なんですが、チームや人との繋がりを大切にしない人、開発へのこだわりが強すぎる人に当社は合わないかも。自分主体な人だとおそらくシスナビじゃなくていいやってなるのではないかなと思います。

シスナビで働く良さに関してはこれからもっと追求していい環境を作っていかないといけません。その中で大切にしたいのは長く働ける、安心できる会社であること。和気あいあいとコツコツ積み上げていく空気感でしっかり成長していける環境が用意できれば、社員も安心して長く働いてくれると考えています。会社の環境づくりをどうやっていくかは常に整理と整備を続けてますね。

 

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